きえもの

きえもの【番外編】⑤

中国放浪記‐春の研修旅行
  
 6月末で北京での生活も終わり、秋からは再び同志社へ戻ります。第2の故郷化した北京を後にするのは寂しいことです。この1年の大切な経験により、中国がより近いものになりましたし、これから私の人生にいい形で活かしたいと思います。
 今回は最後の研修旅行として江西省の婺源(ぶげん)と、景徳鎮に行ったお話しです。この二つの街は、昔の地名では徽州とか歙州と呼ばれていました。書道家の皆様にはお馴染み中国三大硯の1つ、歙硯の生産地として歴史のある場所です。ここで硯文化に親しむため、硯の彫刻体験をしました。(写真①)
 婺源の主な観光資源は、3月中旬から4月上旬に旬を迎える菜の花畑です。私たちが訪ねた「篁岭(ほうれい)景区」は菜の花が一面に広がっていて、素晴らしい眺め(写真②)。思わず童謡「春が来た」を大声で歌ってしまいました(私の癖は何処でもすぐ歌うことです)。また盆地の街なので、高山茶も有名で茶摘み娘の格好に。ここでも「茶摘み」を大声で!因みに茶農家のおじさんには「摘まにゃみんなの茶は出来ぬ~」と返されてしまいました(笑)。みんなで摘んで、乾燥させ大きなパックに入れてくれました。目、鼻、喉に沢山のお土産となりました(写真③)。
 併せて行った景徳鎮は中国青花の有名な生産地で、現在でも多くの磁器が生産されています。街中にある磁器博物館には遺物の中国磁器が大量に展示されており、半日は十分に見て楽しめるほどの広さでした。博物館見学の後、磁器の制作体験をしました。粘土をこねたり、ろくろを回したりと・・・もう全員20歳になりましたが、久しぶりの粘土いじりに童心を取り戻したようで、みんな熱心に作っていました(写真④)。
 ガイドさんによると婺源は中国ではすごく有名な観光地の一つで、毎年菜の花シーズンにはたくさんの観光客が国内から集まります。一方日本人は全く来ないとのこと。実は婺源には中国語ガイドしかいません。今回は大学手配の旅行ですから、万が一のため、黄山から日本語ガイドさんが応援に来てくれていました「ここは外国人あまり来ません。それだけに本当に穴場ですよ」とのことでした。本来プロである黄山のガイドさんでさえも、あまりの自然の豊かさに少々興奮状態になる程です。
 留学も最終段階。中国語も少し自信がついてきたと思っていましたが、2人ガイドさんが合間に話す容赦のない方言のシャワーに「増々勉強せねば」と燃やした闘志?が1番のお土産になったようです。

写真1
写真1
左利きには彫りにくい!
写真2
写真2
この美しさ、看得懂吗?
写真3
写真3
インスタに載せると「現地の人?」というコメント殺到
写真4
写真4
婺源の菜の花と、景徳鎮の青花を描きました。